理学療法士を養成する専門学校に入学したいとき、一般入試や推薦入試、社会人入試などを受ける必要があります。
入試なので一定の科目が課されるときがありますが、事前に科目を知っていると対策がしやすくなるでしょう。
授業の内容を理解するため国語力が必要
日本人であれば日本語を使って育ってきているので日本語を理解するのはそれほど難しくありませんが、それが正しい日本語かどうか分からないときもあるでしょう。
特に敬語などは難しいので日常的にうまく使えないときもあります。
いざ入学して一定の国語力がなくて困るのは、専門書などをうまく理解できない可能性が出てくることでしょう。
医療関係の専門書などを使うときもあるので、それを理解できなければ授業についていけなかったり、最終的に国家試験などでも一定の成績が残せなくなったりしてしまうかもしれません。
国語力が一定レベルであれば授業にもついていけますし、医療人としての会話などもある程度は理解していると言えます。
学校側からも入学してから学ぶことができる状態と判断してもらえるでしょう。
数学や理科などの理数系の科目を選択
医療系の資格は国家資格になり、それに合格しないと仕事をすることはできません。
所定の学校で知識や実技を学んだ上で修了すると国家試験の受験資格が得られます。なろうとするとそれなりに時間がかかることを覚悟しなければいけないでしょう。
そのような医療系の国家資格には医師や看護師などが知られていますが、それ以外にリハビリ系の資格として理学療法士があります。
この資格を得る方法の一つとして、理学療法士専門学校を修了したのちに国家試験に合格する道があります。
そして一般入試で入学しようとするときの入試科目として、数学や理科などの理数系の科目が設定されるときがあります。
医療系の勉強をするとき、どうしても医学の専門知識がたくさん出てきます。計算をしないといけなかったり、生物の基本的な知識や物理や化学の知識があった方が学びやすくなります。
それらの点から一定のレベルを満たしているかを問われるのでしょう。
と言ってもすべての科目が課されるわけではなく、数学と理科から選べるようになっている学校が多いので、自分の行きたい学校の科目を調べて対策をしておくと良いでしょう。
社会人に対しては学科よりも小論文が多い
専門学校に通う人としてはまずは高卒生がいます。
高卒で入学する人は、願書を出したり入試を受けたりするのはまだ高校生の時であり、それまでは高校の勉強をしていますから入試に学科試験が設定されていても特に問題はないでしょう。
一方、専門学校の中には社会人を積極的に受け入れているところがあります。
理学療法士専門学校には昼間コースと夜間コースがあり、夜間コースは昼間に仕事をしている人でも学べるよう授業時間が夕方から始まるようになっています。
では社会人が入学しようとするときの入試科目に何が設定されているかですが、ある学校では小論文のみになっていました。
小論文はいくつかのテーマが用意されていて、そのテーマに関して一定の文章を作成する科目になります。テーマの内容を理解した上で、読む人に伝わるように論じる力が必要です。
それなりに対策は必要であるものの、国語や数学などの教科ではないのでまだ対応しやすいかもしれません。
社会人が教科を一から勉強するのは大変でしょうが、それに配慮した科目設定をしてくれています。事前に文章作成の練習をしておくと良いでしょう。
各学校によって必須科目と選択科目が異なり、国語や英語を必須にするところもあれば理数系の科目から選べるところもあります。
社会人は国語などの教科ではなく小論文を課すところが多いので、しっかり対策をしておきましょう。